種智院大学同窓会公式サイト
Shugei Shuchiin Since 828

母校紹介

大学の概要

種智院大学
◆しゅちいんだいがく / Shuchiin University
◆本部=京都府京都市伏見区向島西定請70番地
◆設置者=学校法人綜藝種智院、真言宗各山が経営参画して運営
◆人文学部のなかに、仏教学科と社会福祉学科を設置

広く一般教養に関する知識を授けるとともに、仏教学、特に密教学を中心として深く専門の学術を教授研究し、併せて宗祖弘法大師の精神に則り、普遍的にして個性豊かな人格を養成し、もって世界文化の向上に資することを目的としています。

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弘法大師建学の精神

庶民のために開かれた、世界最古の民間教育機関

大学の弘法大師像です。
弘法大師像(種智院大学蔵)

世界最古級の教育機関というときに、よくモロッコのフェズに設立された「アル=カラウィーン大学」や、イタリアの「ボローニャ大学」などが採り挙げられます。前者が859年、後者が1088年の創設とされています。

一方、わが国の状況を見ると、弘法大師の時代である平安初期、平安京に大学、地方には国学と称する学校がありましたが、いずれにしても貴族階級の師弟を対象としており、一般の庶民に門戸は開かれていませんでした。

そんな時代にあって、弘法大師は天長5年(828)55歳のときに、庶民のための民間教育機関「綜藝種智院」を創設されました。大日経の「衆芸を兼ね綜(す)ぶ」と大般若経の「一切種智」の文言によるとされています。 「綜芸」とは仏教をはじめ様々な学問を広く学ぶこと、「種智」には、仏の教えに基づいた教育によって、多くの智慧を芽生えさせ、国をつくる人材を育成するという理念が込められています。 その趣旨は、大師が著した「綜藝種智院式并序」に詳しく述べられています。

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綜芸種智院蹟

京都左九条の地に当時の学識者である藤原朝臣三守より地所と邸宅の提供を受けて創設されました。現在、南区西九条池ノ内町、西福寺というお寺の前に「綜芸種智院蹟」と刻された石碑と駒札が立っています。

庶民に門戸が開かれた教育機関で、私立学校であったことを考えると、前述した外国の教育機関と較べても、世界最古級の大学であったと言えましょう。 しかし、承和2年(835)大師は62歳で入定、つづいて承和7年(840)藤原三守も薨去し、綜藝種智院はその大きな支柱を失って売却を余儀なくされ、明治14年(1881)の雲照律師による総黌開設まで、長く閉ざされたままでありました。

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教育理念の復活

雲照律師による「総黌」設立

雲照律師肖像
雲照律師肖像

明治のはじめ政府による廃仏毀釈により仏教界は大きな打撃を受けました。真言宗においても新らしき人材は得られず、宗勢の衰えはとどまるところを知りませんでした。 そんな状況下に敢然と立ち上がった雲照律師(1827-1909)は、明治14年(1881)4月、東寺境内に真言宗僧侶養成機関としての「総黌」を設立。今日に至るわが学園に繋がっています。

以後の歴史を記せば、

明治14年(1881)雲照律師 総黌 開設
明治35年(1902)私立古義真言宗聯合高等学校と改称
大正 6年(1917)真言宗京都大学と改称
昭和 4年(1929)京都専門学校と改称
昭和24年(1949)種智院大学設立(新制4年制大学 仏教学部仏教学科)
仏教学、密教学の2専攻を設置
昭和53年(1978)仏教福祉学コースを設置
平成 6年(1994)密教文化コースを設置
平成11年(1999)向島キャンパスに移転
仏教福祉学科新設
平成17年(2005)仏教福祉学科を社会福祉学科と改称
平成20年(2008)仏教学部を人文学部に名称変更
平成23年(2011)学校法人の名称を綜藝種智院へ変更

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現在の種智院大学

種智院大学は、弘法大師や雲照律師の築かれた建学の精神を受け継ぎ、教員と学生が親密にして一体となった教育空間を醸成しています。その学部学科の構成は、「人文学部」1学部のなかに「仏教学科」と「社会福祉学科」が設けられています。

仏教学科では、弘法大師空海が開いた真言密教を中心に、「仏教の持つ精神文化・哲学」「弘法大師空海の思想」「密教が生み出した芸術」「現代における仏教の実践」を4つの柱とし、仏教を多角的な視点から探究しています。

社会福祉学科では、「やさしさ」と「強さ」を兼ね備えたプロのソーシャルワーカーの養成をめざし、社会福祉士・精神保健福祉士の国家試験受験資格も同時に取得できるカリキュラムを設定し、編入生を含めて4年次生で国家試験の受験が可能となっています。

種智院大学向島キャンパス
種智院大学向島キャンパス

また、現在の向島キャンパスには、

  • 体育の授業からコンサートやセレモニーの会場として多目的に使える体育館 (講堂)
  • 和室とベッド8床を備え、日常生活における介護の技術を学べる介護実習室
  • 老人施設などの配備されるものと同じ最新の自動昇降機を備えた入浴実習室
  • 介護食の調理などを学べる調理・裁縫実習室
  • 4カ所のモニターを備えた300人が一斉に学べる大講義室
  • 陽光が気持ちいいオープンテラスとモダンなインテリアの学生食堂
  • 仏教・密教関係図書の貴重書を含む、約8万冊の膨大な蔵書数を誇る図書館・学術情報センター
など、最新鋭の設備を誇ります。

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